八戸市議会 > 2021-09-27 >
令和 3年 9月 定例会-09月27日-付録
令和 3年 9月 定例会-09月27日-04号

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  1. 八戸市議会 2021-09-27
    令和 3年 9月 定例会-09月27日-04号


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    令和 3年 9月 定例会-09月27日-04号令和 3年 9月 定例会         令和3年9月八戸市議会定例会会議録(第4号)         ────────────────────── 議事日程第4号  令和3年9月27日(月曜日)午前10時開議 第1 認定第1号 令和2年度八戸市一般会計及び各特別会計決算の認定について    認定第2号 令和2年度八戸市公営企業会計決算の認定について 第2 議案第117号 令和3年度八戸市一般会計補正予算    議案第118号 令和3年度八戸市自動車運送事業会計補正予算    議案第119号 令和3年度地方卸売市場八戸魚市場特別会計補正予算    議案第120号 令和3年度八戸市都市計画土地区画整理事業特別会計補正予算    議案第121号 令和3年度八戸市学校給食特別会計補正予算    議案第122号 令和3年度八戸市介護保険特別会計補正予算    議案第126号 八戸市市税条例の一部を改正する条例の制定について    議案第127号 八戸市基金の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について    議案第128号 処分事件の報告及びその承認を求めることについて(令和3年度八戸市一般会計補正予算の処分)    議案第129号 八戸北インター第2工業団地造成工事請負契約の締結について    議案第130号 令和3年度八戸市一般会計補正予算 第3 陳情3件
    第4 議会案第7号 コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源の充実を求める意見書    議会案第8号 中華人民共和国による人権侵害問題の解決に向け日本政府に必要な措置を講ずることを求める意見書 第5 議員派遣について  ────────────────────  本日の会議に付した事件 議事日程に同じ  ──────────────────── 出席議員(32名)        1番     山之内 悠君        2番     間 盛仁 君        3番     高橋正人 君        4番     中村益則 君        5番     吉田洸龍 君        6番     髙橋貴之 君        7番     田名部裕美君        8番     久保しょう君        9番     久保百恵 君        10番     岡田 英 君        11番     日當正男 君        12番     高山元延 君        13番     三浦博司 君        14番     上条幸哉 君        15番     苫米地あつ子君        16番     田端文明 君        17番     夏坂 修 君        18番     工藤悠平 君        19番     藤川優里 君        20番     小屋敷 孝君        21番     壬生八十博君        22番     豊田美好 君        23番     松橋 知 君        24番     森園秀一 君        25番     寺地則行 君        26番     冷水 保 君        27番     伊藤圓子 君        28番     山名文世 君        29番     立花敬之 君        30番     坂本美洋 君        31番     五戸定博 君        32番     吉田淳一 君   -------------------- 欠席議員(なし)   -------------------- 地方自治法第121条による出席者    市長         小林 眞 君    副市長        田名部政一君    副市長        大平 透 君    教育長        伊藤博章 君    病院事業管理者    三浦一章 君    総合政策部長     中村行宏 君    まちづくり文化スポーツ部長               前田 晃 君    総務部長       石田慎一郎君    財政部長       品田雄智 君    商工労働観光部長   磯嶋美徳 君    農林水産部長     上村智貞 君    福祉部長       池田和彦 君    健康部長       佐々木勝弘君    市民防災部長     秋山直仁 君    環境部長       石上勝典 君    建設部長       八木田満彦君    都市整備部長     大志民 諭君    教育部長       石亀純悦 君    交通部長       佐藤浩志 君    監査委員       大坪秀一 君   -------------------- 出席事務局職員    事務局長       田中一美    次長兼庶務課長    佐々木結子    議事課長       榊原正克    副参事(議事グループリーダー)               山道隆央    主幹         槻ノ木沢昌敏    主査         八木橋昌平    主査         安藤俊一  ────────────────────   午前10時00分 開議 ○議長(森園秀一 君)これより本日の会議を開きます。  ────────────────────   諸 報 告 ○議長(森園秀一 君)この際、諸報告をいたします。  市長から、地方自治法の規定に基づいて議会に対し、2件の報告がありました。  報告書は、お手元に配付してありますので御了承願います。  ────────────────────
    △日程第1 認定2件 ○議長(森園秀一 君)日程第1認定第1号令和2年度八戸市一般会計及び各特別会計決算の認定について及び認定第2号令和2年度八戸市公営企業会計決算の認定についてを一括議題といたします。  決算特別委員長から委員会における審査の経過と結果について報告を求めます。  夏坂修委員長  〔17番夏坂修君登壇〕 ◎17番(夏坂修 君)決算特別委員会における審査の経過と結果について報告いたします。  審査の内容については、後日、会議録として作成いたしますので、当委員会の報告は質疑を中心にその概要のみ申し上げます。御了承願います。  まず、一般会計歳出中、第2款総務費では、コロナ禍で行事ができない場合の町内会等振興交付金の扱い、ふるさと納税の取組と実績、地域おこし協力隊等市公共施設公衆無線LAN整備、公契約条例のパブリックコメント印鑑登録証明書用紙、第3款民生費では、生活困窮者自立支援事業費の推移と要因、扶養照会、医療的ケア児の支援、放課後児童健全育成事業放課後児童クラブの運営、少子化対策等、民生委員の負担軽減、母子家庭等対策総合支援事業費、第4款衛生費では、子育て世代包括支援センター、はちのへwithコロナあんしん行動サービスの実績、新型コロナウイルス感染症対策ごみ箱設置補助金、第5款労働費では、ほんのり温ったか八戸移住計画支援事業、障がい者雇用奨励金勤労青少年ホーム、第6款農林水産業費では、ワイン事業補助金、第7款商工費では、旧柏崎小跡地広場の進捗、負担金補助及び交付金、第8款土木費では、長寿命化計画策定委託料、傾斜地にヤギを使っての除草、公園の整備改修、通学路、第9款消防費では、指定避難所等感染防止対策事業自主防災組織育成助成金、第10款教育費では、八戸スポーツビジネス創成事業八戸ブックセンター事業費草刈作業委託料、野球競技への支援、アートのまちづくり、中学生の不登校、起立性調整障害、通学路についてであります。  歳入では、ブックセンター書籍販売収入についてであります。  各特別会計中、国民健康保険特別会計では、滞納状況、地方卸売市場魚市場特別会計では、ハサップ棟のイワシ水揚げの実績、第三荷さばき施設A棟の運用状況、学校給食特別会計では、給食費の無料化、霊園特別会計では、霊園の施設整備についてであります。  次に、認定第2号令和2年度八戸市公営企業会計決算の認定に対する質疑の主なる内容は、市民病院事業会計では、PCR検査についてであります。  以上が各認定に対する主な質疑であります。  続いて、認定第1号を採決に付した結果、賛成多数をもって認定することに決しました。  認定第2号については、全員異議なく認定することに決しました。  最後に、慎重なる御審議を賜りました委員の皆様並びに適切な答弁をいただきました理事者の皆様にお礼を申し上げ、報告を終わります。  〔17番夏坂修君降壇〕 ○議長(森園秀一 君)ただいまの委員長報告に対し、御質疑ありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(森園秀一 君)御質疑なしと認めます。  これより討論を行います。  討論の通告がありますので、順次発言を許します。  山之内悠議員の発言を許します。  山之内悠議員 ◆1番(山之内悠 君)自由民主・市民クラブを代表し、意見を申し上げます。  このたび、決算特別委員会に付託されました認定第1号令和2年度一般会計及び各特別会計決算の認定について、認定第2号令和2年度公営企業会計決算の認定について、賛成いたします。  令和2年度は新型コロナウイルス感染症への対応に追われた1年であり、その闘いは今もなお継続しているところであります。まず、医療、介護、福祉など、あらゆる場面で尽力されている皆様に心から感謝いたします。  年間を通じてコロナ禍という非常事態の中での財政運営でありましたが、市民への影響を最小限に抑えることを最優先に、関係機関と連携を図りながら、医療提供体制の強化をはじめとし、迅速な特別定額給付金の支給、市独自の事業者向け支援金の給付など、感染拡大の防止と経済活動の維持、回復に向け取り組んでいただきました。また、令和2年度が計画期間の最終年度となる八戸市復興計画に基づき、新大橋整備事業、公会堂・公民館耐震改修事業福祉避難所改修事業など、災害に強いまちづくりのための施策も推進してこられました。  このような状況の中、当市の令和2年度一般会計における歳入歳出の決算状況によりますと、歳入では、前年度比24.3%増となる1369億8236万4000円、歳出では、前年度比25%増となる1329億159万4000円、歳入歳出差引額は40億8077万円となり、翌年度へ繰り越すべき財源16億5368万9000円を差し引いた実質収支額は24億2708万1000円の黒字となりました。  また、特別会計につきましては、都市計画下水道事業特別会計及び農業集落排水事業特別会計が令和2年度から公営企業会計に移行したことにより、それ以外の13の特別会計決算額の歳入合計は前年度比0.9%増となる533億8118万円、歳出合計は前年度比0.5%増となる520億8128万9000円、歳入歳出差引額は12億9989万1000円となり、翌年度へ繰り越すべき財源7537万6000円を差し引いた実質収支額は12億2451万5000円の黒字であります。  当市の財政状況を見ると、義務的経費である扶助費や公債費の増加が見込まれ、また、新型コロナウイルス感染症の影響も引き続き想定されることから、依然として厳しい状況にあります。  そのような中、市税及び地方交付税等の一般財源のほか、国・県支出金や財源的に有利な市債の確保を図るとともに、特に感染症への対応では、国の地方創生臨時交付金や基金等を財源として緊急的に市独自の経済対策を講じるなど、限りある財源の有効活用と適切な予算措置をされ、一般会計と特別会計合わせて36億5159万6000円の黒字決算とした財政運営を高く評価するものであります。  なお、本決算特別委員会におきまして、我が会派各委員からありました意見、要望につきましては、ぜひとも御検討いただき、今後の施策に反映させていただきますようお願い申し上げます。  次に、八戸市自動車運送事業会計について。  事業収益は前年度比5484万3000円減の14億4444万8000円、事業費は6563万5000円増の16億8217万6000円となり、差引き2億3772万8000円の純損失の計上となりました。純損失の主な理由は、少子化に加え、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けてのバス利用者数の大幅な減少と、ノンステップバス車両のほか、液晶運賃表示器の更新による減価償却費の増加によるものだと思いますが、市民生活を支える公共交通機関としての役割の重要性を鑑みると、ある程度の財政負担は許容されるべきだと考えます。今後とも、さらなる経営合理化を図り、八戸市自動車運送事業経営戦略を確実に推進し、健全で持続可能な経営基盤の強化に取り組まれますことを御要望いたします。  次に、八戸市立市民病院事業会計についてであります。  事業収益は、入院収益と新型コロナウイルス感染症関連の補助金等の増により、前年度比18億1682万6000円増の219億6955万円、事業費は、給与費や診療材料費、医療機器保守委託料の経費増により、前年度比14億112万7000円増の206億2457万円、よって、純利益は13億4498万円となり、最大135億円あった累積欠損金を解消し、約6億3000万円の利益剰余金を計上するに至りました。  令和2年度においては、新型コロナウイルス感染症重点医療機関として、一般病棟のうち1病棟をコロナ専用病棟として感染者を受け入れてきたほか、濃厚接触者等に対するPCR検査等を積極的に実施するなど、通常の診療と新型コロナウイルス感染症対策との両立に努め、尽力していただいたことに対しまして感謝申し上げます。  今後も、地域の中核病院として、救命救急医療、周産期医療などの急性期医療や高度で専門的な医療を提供するとともに、地域医療支援病院として他の医療機関と密なる連携を図りながら、地域完結型の医療体制づくりに努めていただきますことを御要望いたします。  次に、下水道事業会計について。  令和2年度から、公共下水道事業及び農業集落排水事業の2事業について、地方公営企業法の一部を適用し、一つの公営企業会計としての事業運営となりました。事業収益69億4737万6000円に対し、事業費68億2061万8000円となり、差引き1億2675万8000円の純利益の計上となりました。  未普及解消事業として、汚水管きょ整備工事を進めたことにより、普及率は66.8%に向上し、その他、水処理施設の整備、分水槽や受変電設備及び監視制御設備の改築工事等を実施し、衛生的な生活環境の確保や浸水被害の解消に向け、事業の推進に努めていただいていることに感謝いたします。下水道事業は、公共水域の保全や生活環境の向上の観点から、その必要性は高いものであると認識しています。  下水道事業を取り巻く経営状況は、人口減少に加え、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う使用料収入の減少や施設の老朽化に伴う維持管理、更新費用の増大が見込まれるなど、厳しい将来見通しとなっております。  今後は、経年劣化による老朽管の管更生への対応も急務であります。さらなる運営の効率化による経費削減や未普及地域の解消を進め、使用料収入の確保に努めるなど、引き続き経営の健全性と安定した収益の確保に努め、将来にわたり安定的な下水道サービスの提供に努められることを御要望いたします。  最後になりますが、今もなお続く新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、多くの場面に多大な影響を及ぼしております。この難局を乗り越えることが最優先事項であることは言うまでもありません。市長、職員及びその他関係機関と一体となり、引き続き取り組んでいただきますようよろしくお願い申し上げ、自由民主・市民クラブを代表としての意見とさせていただきます。 ○議長(森園秀一 君)吉田洸龍議員の発言を許します。  吉田洸龍議員 ◆5番(吉田洸龍 君)きずなクラブを代表して総括意見を申し上げます。  認定第1号令和2年度八戸市一般会計及び各特別会計決算並びに認定第2号令和2年度八戸市公営企業会計決算について、意見、要望を付して賛成をいたします。  さて、経済産業省の2020年商業動態統計では、新型コロナウイルス感染症の影響により、小売販売額は前年比3.2%減少で、衣類や身の回りの小売品が大きく減少し、特に百貨店などは前年比マイナス25.5%の減少となっております。  一方で、巣籠もり需要の影響もあり、スーパーの販売額は前年比プラス3.4%の増加となり、その他大型家電専門店はプラス5.1%、ホームセンターはプラス6.8%と需要が増えた業種もあります。  他方、総務省の労働力調査では、コロナ禍の1年で完全失業者数が36万人増加したといった厳しい現実があり、当市においても、飲食店や宿泊業はもとより、相当数の業種において時短営業をせざるを得ないような状況により売上げが大きく減少するなど、感染症の影響を受けているほか、長引けば地域経済活動の停滞を通じて雇用、就業に多大な影響を及ぼすことは明らかで、今後の状況を注視していく必要があります。  そのような中で、認定第1号の決算状況ですが、実質収支は24億2708万円の黒字となっており、新型コロナウイルス対策に伴い歳入歳出共に過去最高額となっておりますが、財政健全化法の4つの財政指標はクリアされるなど、個別の事業において課題は残るものの、おおむね適正な予算執行がされているものでありました。また、13の特別会計決算額はその全てで黒字を確保しており、実質収支額は12億2451万4000円の黒字であります。その結果、一般会計及び特別会計を合算した実質収支額は36億5159万4000円の黒字となっております。  このたび、決算特別委員会で慎重に審議してまいりましたが、我が会派委員から出されました意見、要望を申し上げ、今後の行政に反映されることを御要望いたします。  1つに、小中学校の学校修繕につきましては、児童生徒の未来を育むために学校施設の快適な環境整備は極めて重要な課題であることから、シーリング枠にとらわれることなく、今後は学校側からの要望に適切に対応できるよう、予算の拡充措置など担当課への予算体制を整えていただきたいと思います。  次に、八戸ブックセンター事業につきましては、八戸ブックセンターの運営費は公共性の対価とした考え方もありますが、単なる赤字補填とならないよう、本の貸出しなどを含め、事業内容などの適正な補助運営の検討を求めたいと思います。  最後に、八戸市第三魚市場A棟につきましては、建設から10年を迎え、毎年赤字額が約5000万円から6000万円であり、累積赤字は5億2900万円まで膨らんでいます。この10か年、一向に改善が見られるようなことがなく、市民が納得できる将来展望も乏しい中での運営は市民理解が難しいと考えます。このことからも、我が会派のこれまでの指摘を踏まえ、休止を含めた運営方法の見直しをされたいと思います。  大型公共施設維持管理費増大等は地元紙等でも大きく取り上げられ、維持管理費の増大は市民生活の低下につながるのではないかと懸念され、関心が高いところであります。  施設を建てたことが事業の完了として100%の実績になるのではなく、建てた後の費用対効果など、常に市民目線に立ち、市民への有効性を検証しながら市民の声に的確に対応することのできる行政サービスの向上に、より一層努められますよう御要望いたします。  次に、認定第2号、八戸市自動車運送事業会計についてですが、当年度未処理欠損金2億164万9000円の赤字となっております。  これらの理由として、新型コロナウイルス感染症の影響による利用者数の大幅な減少に伴う運送収益の減少並びに会計年度任用職員制度導入等による人件費の増大及びバス車両の更新に伴う減価償却費の増加などがあります。今後も人口減少や少子化などの影響により利用者数及び運送収益の減少が見込まれ、引き続き厳しい状況が続くことが予想されますが、一方で、路線バスは市民生活を支える公共交通機関として重要な役割を担っており、将来にわたって安定的に事業を継続していく必要があることから、今後とも、地域連携ICカードを生かしたキャッシュレス決済の普及による利便性の向上や、南部バス等との運行ダイヤの調整などを行いながら、全ての利用者に対し安全安心で快適な質の高いサービスの提供に努め、利用率の向上とさらなる経営の健全化、そして一層の経営基盤の強化に取り組んでいただくことを御要望いたします。  次に、八戸市立市民病院事業会計についてでありますが、まず、新型コロナウイルス感染症に対し、第2種感染症指定医療機関として献身的な御対応をいただいていることに敬意を表したいと思います。決算につきまして、純利益は13億4498万円と12年連続で純利益を計上、この結果から、財政状況が解消されましたことは高く評価いたします。  今後とも、財政状況をより改善していくことはもちろんのこと、医療需要の変化への対応、老朽化した医療機器の更新や病院設備改修に伴う経費の増大、新たな感染症対策や社会情勢の変化などからも、経営改善に努めながら、地域の健康管理や疾病治療・予防の基幹病院として、地域全体の医療機能の充実、強化に寄与することを期待しております。  次に、八戸市下水道事業会計についてでありますが、1億2675万8000円の純利益を計上されております。  業務状況を見ると、普及率は対前年度1.2ポイント増の66.8%となっておりますが、全国の普及率を下回っております。一方、水洗化率は対前年度0.4ポイント減の84.5%となっており、今後、普及率の向上と水洗化の促進が課題となっております。  また、下水道事業は、市民の衛生的で快適な生活環境を確保するとともに、河川や水路等の公共用水域の水質保全の観点からも重要な役割を担っており、計画的かつ効率的に処理区域の整備を進めるとともに、管渠、ポンプ場、処理施設などの適切な維持管理、更新を図ることも課題であります。  今後、下水道事業を取り巻く経営環境は、人口減少による使用料の減収や、既存施設、設備の維持、更新費用の増大など、厳しい状況が予想されることから、投資の平準化、維持管理経費の節減、水洗化の促進や下水道使用料未収金対策の強化など、より一層の経営の健全化、効率化を進め、将来にわたり安定した経営基盤の確立に努めていただくことを御要望いたします。  結びに、新型コロナウイルス感染症対策ワクチン接種は進んできてはいるものの、収束はいまだ見通せない状況にあります。これからも、この難局に対峙し、市民の命と暮らしを第一に考え、各種事業に取り組むことが求められており、今後とも効率的、そして効果的な質の高い行政サービスが継続的に提供できるよう、委員会で議論された中身につきましても引き続き精査を行い、実効性ある事業展開を求めたいと思います。  以上を申し上げ、きずなクラブを代表しての総括意見といたします。 ○議長(森園秀一 君)伊藤圓子議員の発言を許します。  伊藤圓子議員 ◆27番(伊藤圓子 君)新緑・無所属の会を代表いたしまして意見を申し上げます。  認定第1号令和2年度八戸市一般会計決算及び各特別会計の決算に反対、認定第2号令和2年度八戸市公営企業会計決算に賛成いたします。  認定第1号について意見を、そして要望を申し上げます。  まず、一般会計決算では、歳入は前年度比24.3%増の1369億8236万4000円、歳出は前年度比25%増の1329億159万4000円となり、翌年度への繰越分を差し引いた実質収支額は約24億2708万円の黒字、八戸市国民健康保険特別会計を含めた13特別会計決算では、歳入は前年度比0.9%増の533億8117万9000円、歳出は前年度比0.5%増の520億8129万円となり、翌年度への繰越分を差し引いた実質収支額は約12億2451万円の黒字、一般会計、特別会計を合わせて36億5159万円の黒字を計上しました。  財政指標中、財政構造の弾力性を示す最も重要な比率である経常収支比率は、この3年間、92%前後の高止まり、望ましいとされる75%から80%の範囲を大きく逸脱。現状からは、今後、義務的経費の中でも扶助費はさらに増加することが見込まれ、ますます財政の硬直化が進むことが危惧されます。また、基金残高において50億円以上とする設定はクリアするものの、自転車操業の様相を呈しています。  将来を見据えた投資的事業、とりわけ公共施設の建設にあっては、最初から公共だから採算性を問わないという姿勢は払拭すべきであります。特に中心市街地の施設の中には、市民ニーズに照らし、合意形成を図り、維持管理、運営等の議論を先行させるべきではなかったかと、その思いが現在でもしこりになっています。  令和元年度末から新型コロナウイルスが国内に入り、現在までに約169万人、本市においても1600人を超える感染者数となりました。令和2年度の比ではなく、年末に向かい経済の成り行きに暗雲が垂れ込め、税収の減少も懸念されます。新型コロナウイルス出現と併せて、甚大多発化する災害を念頭に置いた財政運営が今後ますます求められます。よって、常に事業の成果検証、見直しが肝要であります。  そこで、特別会計の地方卸売市場八戸市魚市場会計について意見を述べます。  八戸港第三魚市場A棟の2020年度決算は、5555億円の赤字を計上しました。A棟水揚げの主役のサバは目標値の3.7%の152トン、代理役のマイワシは90トンと、どちらも悲惨な結果でした。国から5億5000万円の交付金を受けて総額22億円をかけたEU輸出対応のハサップ認証のA棟でした。しかし、東日本大震災で被災し、いち早く10億円をかけて復旧されました。しかし、漁場環境の影響やA棟利用の明確なメリットを示せず、取扱量目標達成率は全ての年で10%未満と低迷しております。供用開始から連続9年の赤字となり、その結果、累積赤字額は5億2900万円に上りました。今年度から3年の利用の改善計画を水産庁に出し了承されましたが、現在に至っても明るい展望は見いだせずにおります。よって、A棟におけるハサップ事業の継続は英断を下すべきと考え、市魚市場会計に反対いたします。  なお、決算特別委員会において多岐にわたり提案、意見、要望を申し上げましたが、今年度以降に反映されますことを期待し、要望いたします。  認定第2号令和2年度公営会計企業について、初めに、自動車運送事業についてです。  少子化による安定的利用者確保の困難に加えて、令和2年度はコロナが利用者減少に拍車をかけました。その結果、昨年度に続き純損益を計上。しかし、営業外収益としての補助金の増額により、資金不足は免れました。しかし、経営環境の厳しい中にあっても、ノンステップバスの計画的導入でユニバーサルデザイン化を図り、利用者の利便性を高めてこられたことを評価します。さらに、バスロケーションシステムの設置場所の拡充を要望します。  地域公共交通はまちづくりの要として位置づけられ、観光をはじめ、福祉、教育、さらには環境分野に貢献する重要な役割を担っていることを念頭に事業推進に努めていただくことを期待いたします。  次に、市民病院事業会計についてです。  まずは、新型コロナウイルス感染症の医療現場で従事され、感染症指定医療機関として重責を果たされていることに敬意と感謝を申し上げます。  コロナ禍で入院、外来共に患者数が減少、かつ、病床利用率も77%で、前年度比8.6%の減少となりました。患者1人当たりの収益は増えたものの、人件費、材料費の支出増で厳しい経営環境でしたが、コロナ対応の病床確保に対する補助金により、純利益約13億4500万円となりました。純利益計上は連続12年に及び、前年度繰越欠損金を解消した経営努力を評価いたします。  市民病院は、高度医療機能を有する県南、岩手県北エリアをカバーする中核病院としての重責を担っておられます。当病院は、公益財団法人日本医療機能評価機構より、救急医療機能を適切に発揮しているという項目で最もよいSと評価されました。がんや災害等の拠点病院の指定も受け、緩和ケア病棟も加わりました。充実したこれらの医療体制の下、理念である患者中心の恕いやりのある医療の提供に一層努めていただけることを期待いたします。  八戸市下水道事業会計について。  快適な生活のバロメーターの一つは、下水道の整備です。下水道普及率は、令和2年度末で66.8%となりました。さらなる普及率の向上に努めるとともに、市民あまねく公平に下水道事業の恩恵に浴することができるように推進することを願っております。  結びに、地球温暖化による気候変動に対応すべく、気候非常事態宣言を早期に実施することを要望いたします。また、新型コロナウイルス感染に関して、これまでの経過を踏まえ、より迅速に、より適切に予防対策と医療、あるいは保健態勢の強化を図っていただきたい。コロナ災害は地域経済の歯車を狂わせ、世帯収入の低い世帯に経済的打撃を与えました。よって、国県とともに十分な対策財源を確保し、手厚い支援を講ずることを願います。  以上をもって新緑・無所属の会の意見といたします。 ○議長(森園秀一 君)高橋正人議員の発言を許します。  高橋正人議員 ◆3番(高橋正人 君)公明党を代表して意見を申し上げます。  認定第1号令和2年度八戸市一般会計及び各特別会計決算の認定について並びに認定第2号令和2年度八戸市公営企業会計決算の認定について賛成をいたします。  2020年度の日本経済は、緊急事態宣言が発出された4月から5月にかけては、飲食や旅行など外出を伴うサービス消費を中心に社会経済活動が抑制され、4月から6月期の実質GDP成長率は前期比マイナス7.9%と大きなマイナス成長となりました。  このような中、特別定額給付金をはじめとする各種経済的支援策に加え、地域活性化に向けたGoToキャンペーン事業などの財政措置が講じられ、7月から9月期は前期比5.3%、10月から12月期は前期比2.8%と2四半期連続のプラス成長となり、持ち直しの動きが見られました。  しかし、年末にかけて新規感染者数が再び増加し、地域レベルでの営業時間短縮や外出自粛の要請など、社会経済活動の制限措置が実施されることとなり、その結果、2021年1月から3月期は前期比マイナス1.0%と再びマイナス成長に転じました。今月8日には、今年の4月から6月期の2次速報値が公表され、前期比プラス0.5%と、依然として一進一退の動きが続いております。  今年に入り、ワクチン接種が急ピッチで進められる中、その効果も顕在化しつつあり、今後、ワクチン接種の普及とともに、これまで抑制されてきた消費の反動による日本経済の回復が期待されるところであります。  このため、国産ワクチンや治療薬の開発、実用化などの体制整備に加え、積極的な財政出動による日本経済の押し上げを図り、経済再生と財政健全化の両立に向け、より一層取組を進めていただくことを政府に強く求めるものであります。
     こうした日本経済の動向の下、当市におきましては、長引く新型コロナウイルス感染症の影響を受けつつも、限りある財源を有効に活用し、総合的に市政を前進させる施策を力強く推進してきました。  その結果、当市の令和2年度一般会計の歳入歳出決算の状況は、歳入において、国庫支出金が285億6473万円、市債が13億2041万6000円の増となったことなどにより、前年度比24.3%増の1369億8236万4000円となりました。  一方、歳出では、民生費が242億9393万6000円、教育費が54億9067万1000円の増となったことなどにより、前年度比25%増の1329億159万4000円となり、その結果、歳入歳出差引額は40億8077万円で、翌年度に繰り越すべき財源16億5368万9000円を差し引いた実質収支額は24億2708万1000円で黒字となりました。  また、特別会計を合わせると、歳入の総額が1903億6354万3000円、歳出の総額が1849億8288万4000円で、繰越財源17億2906万5000円を差し引いた実質収支額の合計は36億5159万4000円となり、黒字でありました。  これは、厳しい財政状況が続く中、財政の健全性に配意しつつ、教育の情報化推進、新産業団地や新美術館の整備など、第6次八戸市総合計画、第2期八戸市まち・ひと・しごと創生総合戦略及び第7次八戸市行財政改革大綱に基づく各種施策や事業のほか、八戸市復興計画に基づく新大橋整備や福祉避難所の改修など、災害に強いまちづくりに向けた取組に加え、市独自の経済支援策やGIGAスクール構想の推進など、多くの感染症対策を総合的に進め、計画的かつ効率的な行財政運営に努めてきた結果であります。  今後も、義務的経費の増加や公共施設などの維持管理、また感染症対策など、厳しい財政状況の中での市政運営が続くものと予想されますが、引き続き行財政資源の最適化に努めつつ、将来に向けた価値ある投資を積極的かつ効果的に行い、各種施策の推進に御努力されますことを要望いたします。  なお、審議の中で提案、要望させていただいた内容につきましては、今後の施策に反映していただくよう、重ねて要望をいたします。  次に、自動車運送事業会計につきまして、感染症の影響による利用者数の大幅な減少に伴う運送収益の減少及びバス車両の更新に伴う減価償却費の増などにより、昨年度に続いて純損失を計上するに至りました。こうした厳しい経営状況が続く中、老朽化したバス車両の更新やダイヤ改正のほか、路線の見直しにより運行の効率化、利用者の利便性向上を図り、経営の健全化に努めています。  本事業の経営環境は、人口減少及び少子化の進行に伴い、引き続き厳しい状況が予想されますが、市民の日常生活に不可欠な移動手段として、今後も持続可能な事業運営の確立に向け、経営の効率化や収益の確保に努めていただくことを要望いたします。  次に、市民病院事業会計につきまして、第2種感染症指定医療機関としての役割を果たす中、外来収益が減少した一方、感染症対応病床確保に関する補助金などにより12年連続で純利益を計上し、加えて、前年度繰越欠損金も解消しました。  令和2年度は、医療提供体制の逼迫が懸念される中、コロナ感染患者の受入れやドライブスルー方式によるPCR検査体制の強化のほか、緩和ケア病棟の運用開始など、地域が誇る中核病院としての役割を果たしてきました。  引き続き、地域を守る通常の診療に加えて、感染症への対応が求められる中、少子高齢化に伴う医療需要の変化への対応、老朽化した医療機器の更新や病院設備の改修経費の確保など、中長期的な課題への対応も求められており、今後も目まぐるしく変化する医療環境に的確かつ柔軟に対応し、当地域の中核病院としての誇りを持って役割を果たしていただくことを要望いたします。  次に、下水道事業会計につきまして、八戸市公共下水道基本構想に基づく各種整備工事の実施とともに、経営の効率化に努め、1億2675万8000円の純利益を計上しています。  一方で、普及率の向上や水洗化の促進のほか、関係施設の耐震化、老朽化に対応した適切な維持管理、更新を図ることが課題となっています。  下水道事業は、市民の安全安心で快適な生活を支える重要な役割を担っており、今後も下水道サービスを継続的かつ安定的に提供するため、健全な事業運営が求められています。  このため、中長期的な視点から、計画的かつ効率的な事業運営に努め、一層の経営基盤の強化に努めていただくことを要望し、公明党を代表しての意見といたします。 ○議長(森園秀一 君)田端文明議員の発言を許します。  田端文明議員 ◆16番(田端文明 君)日本共産党議員団を代表して意見を述べます。  認定第1号令和2年度八戸市一般会計及び各特別会計決算の認定に反対をします。認定第2号令和2年度八戸市公営企業会計決算の認定には賛成をします。  政府は、40年以上にわたって新自由主義と言われる規制緩和万能、弱肉強食、自己責任を押しつける政治を行ってきました。しかし、パンデミックはその破綻を誰の目にも明らかにしました。政府の新型コロナへの対応は、科学的知見を無視し、PCR検査を抑制し、GoToキャンペーンに固執し、ウイルスを日本中に広げてしまいました。長年にわたる医療、公衆衛生の切捨てで医療崩壊は現実のものとなったのです。コロナ対応にまで自己責任論を持ち込み、持続化給付金、家賃支援給付金を1回で打ち切り、原則自宅療養の方針を突如として打ち出し、今もこの方針を撤回しておりません。感染爆発と医療崩壊は人災なのです。  コロナ危機の中、昨年度、大企業の内部留保金は前年度から7.1兆円増え466.8兆円となり、過去最高を更新しました。国の税収も過去最高になったことが報じられております。税収増の最大の要因は消費税の10%への増税によるもので、消費税は法人税、所得税を抜いて初めて税収のトップになりました。新型コロナで経営難に陥った経営者、職を失った人も、食べないわけにはいきません。日用品を買わないわけにはいきません。新自由主義の税制改革は、コロナ禍でも莫大な利益を得ている富裕層を優遇し、困窮している人々に最も苛酷な税金を国の税収の柱にしたのです。  このような中、私どもの会派では、市民生活に重点を置いた財政運営になるよう意見を申し上げてきたところです。  令和2年度の決算は、一般会計で24億2708万円余り、特別会計で12億2451万円余り、合計で36億5159万6000円の黒字となりました。  コロナ禍の中でPCR検査センターの設置を行い、迅速な特別定額給付金の支給に努めたこと、市独自の事業者向け支援金の給付は市民から感謝の声が寄せられております。これらの施策を評価します。  カラス被害対策事業ごみ箱設置補助金については、今年度分は繰越分を含めた予算が既に埋まったとのことです。昨年度の実績に基づく増額の検討を求めます。  ブックセンター費についてですが、9451万5000円の費用に対して、書籍の売上収入は1086万円となっております。本のまち八戸推進拠点とのことですが、事業の目標がどこにあるのか、多くの市民から疑問と批判が出されているのです。中止または見直しを求めます。  生活保護費について、ケースワーカーの人数ですが、3名不足との答弁でした。負担軽減のため、増員を求めます。  申請書については、伊丹市の取組ですが、申請書を窓口に置いております。申請の意思があれば窓口で渡し、持ち帰って家で書けるようにしてからは、高齢者、体調のよくない人は大変助かっているとのことです。生活保護では、まだまだ市民の間にはちゅうちょがあります。国民の権利との立場で検討を求めるものです。  A棟の実績ですが、竣工から10年になります。累積赤字は5億2900万円になるとのことです。黒潮の蛇行で漁場は遠くなり、漁業全体が低迷している中、事業の見通しは厳しいと考えております。中止を求めます。  国保特別会計では、国保税の滞納率は12.9%との答弁でした。この中には、保険税を払えずやむなく世帯分離をしている人たちや、中小個人事業者が多く含まれていると考えます。市民の命に関わることです。子どもの均等割の免除も含め、減免に取り組んでいただくことを求めるものです。  学校給食の無料化では、県内の半数を超える自治体が無料化、一部補助に踏み出しております。当市の給食費は、小学生で年間およそ5万円、中学生ではおよそ6万円になります。無料化は最大の子育て支援になるものです。親御さんの思いに応えて踏み出すことを求めます。  決算では、一般会計、特別会計合計で36億5159万円余りの黒字となりましたが、黒字分は、子育て支援、市民の命と暮らしを守るために使うべきと意見を申し上げます。  自動車運送事業についてですが、八戸市営バスは、来年、開業から90年を迎えます。公共交通機関として通勤通学と市民の足を守り、地域経済の発展を支えてきました。しかし、利用者の減少はいかんともし難く、純損失は2億3772万円余りとなりました。このような中でも減便はせず、続行便を運行するなど、感染防止対策に力を入れてきたこと、ノンステップバス、液晶運賃表示器の更新を行い利用者の立場に立ったサービスの充実に努めてきたことを評価いたします。  交通は人権です。健康で文化的な生活や職業、居住の自由など基本的人権は交通の自由がなければ実体を持たないものです。自動車運送事業は市民のライフラインです。ライフラインを維持するために、全庁を挙げて取り組むことはもちろんですが、市として政府に対して財政支援措置を講じるよう意見を上げてください。  次に、市民病院事業会計ですが、市内で新型コロナの陽性者が確認されたのは昨年3月でした。市民病院ではいち早く対策を取り、対応してきております。一般病棟でも感染症対策病床を確保し、多くの患者を受け入れてきました。濃厚接触者に対してはドライブスルー検査を実施しております。決算では、医業費用増加、入院患者の減少、病床使用率低下という厳しい経営状況の中でも、13億4497万円余りの黒字を確保し、135億円の累積欠損金を解消しました。評価いたします。  命綱と言われるドクターカー、ドクターヘリ出動件数はそれぞれ東日本、東北で一番となっております。心臓カテーテル治療成功まで90分以内にできる割合が日本病院協会から発表されておりますが、2年連続で100%を達成しているのは八戸市民病院だけです。地域分娩貢献率という指標では、自治体病院の中で日本一となっています。八戸市民病院は日本で有数の救命救急センターとの認識を新たにしたところです。今後も住民の命と健康を守るとりでとしての役割を果たしていただくことを求めます。  下水道事業会計についてですが、小中野雨水ポンプ場の改築工事、尻内雨水ポンプ場周辺の第五排水区、浅水川右岸の第三排水区の整備が行われてきております。昭和33年に下水道法が公布されてから、日本の下水道普及率は昨年79.7%となっております。当市での普及率は66.8%です。地域間格差が非常に大きいと言われる事業です。今後もこの事業発展のために力を尽くしていただくことを求め、意見といたします。 ○議長(森園秀一 君)上条幸哉議員の発言を許します。  上条幸哉議員 ◆14番(上条幸哉 君)意見を申し上げます。認定第1号令和2年度八戸市一般会計及び各特別会計決算の認定について、そして認定第2号令和2年度八戸市公営企業会計決算の認定について、賛成いたします。  新型コロナ感染症という、市民が、そして行政がこれまで経験したことのない大きな壁が出現した令和2年度。市税が減収する厳しい環境にあって、歳出では、全庁的に経常的な経費の節減を図りながら、コロナの感染拡大を最小限に抑えるべく、適宜補正予算を編成され、第6次八戸市総合計画や第7次八戸市行財政改革大綱に基づき、子育て支援や教育、保健、医療、福祉の充実、防災力の強化、雇用環境の充実や産業振興、文化、スポーツ、観光の振興、都市基盤の整備等、総合的に市政を前進させる施策に積極的に取り組んでこられたことを高く評価いたします。  特に平成29年の中核市移行に伴う2000を超える業務移管の中で、難関だった保健所設置への関係者の御努力が、今般のコロナ禍にあって市民を守る大きなとりでとなっております。現在の昼夜を問わぬ関係者の御努力と併せ、その取組に感謝を申し上げる次第です。  決算特別委員会の中で意見を申し述べました項目につきましては、鋭意お取組いただきますよう要望いたします。  自動車運送事業会計につきましては、これまでの様々な経営努力を評価いたします。今後は、高齢化の進行や自動車運転免許証の返納者の増加等に伴う交通弱者と言われる市民の増加に対して、公共交通機関としての市バスがどのようにしてその使命を果たしていくか。例えば新たなコミュニティバス路線の設置など、積極的な取組を期待いたします。  市民病院事業会計につきましては、県南、岩手県北をも含めた広域圏の市民の命を守るため、ドクターヘリ、ドクターカーに象徴される救命救急医療の充実に取り組まれ、同時に、県内公立病院では初めての緩和ケア病棟を設置するなどの先進的な取組をされながら、その一方で、累積欠損金を解消され、剰余金を計上されるという経営努力を高く評価いたします。今後はさらに利用者の視点に立たれ、地域で利用者に最も愛される病院を目指していただくことを期待いたします。  最後になりますが、市長は就任以来、今般の令和2年度決算までに様々な新規事業に取り組まれながら、その一方で、基金残高を約20億円増やし、市債残高については約150億円を減らしておられます。第7次行革大綱に掲げる基準をもクリアされております。これまでの市長を先頭とする理事者皆様の御努力に敬意を表するものであります。  コロナ禍にあって、厳しい状況が続いておりますが、一日も早く市民の自由な経済、自由な往来が可能となり、全ての市民にぬくもりのある経済が復活できますように、そのために、小林市長のリーダーシップの下、理事者皆様のそのお力が遺憾なく発揮されることを願い、以上、意見といたします。 ○議長(森園秀一 君)以上で通告による討論は終わりました。  ほかに討論はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(森園秀一 君)これにて討論を終結いたします。  これより認定第1号を採決いたします。  本決算の委員長報告は認定であります。  本決算を委員長報告のとおり決することに賛成の方々の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(森園秀一 君)御着席願います。  起立多数であります。  よって、本決算は委員長報告のとおり認定することに決しました。  次に、認定第2号を採決いたします。  本決算を委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(森園秀一 君)御異議なしと認めます。  よって、本決算は委員長報告のとおり認定することに決しました。  ──────────────────── △日程第2 議案11件 △日程第3 陳情3件 ○議長(森園秀一 君)日程第2議案第117号令和3年度八戸市一般会計補正予算から議案第122号令和3年度八戸市介護保険特別会計補正予算まで及び議案第126号八戸市市税条例の一部を改正する条例の制定についてから議案第130号令和3年度八戸市一般会計補正予算まで並びに日程第3陳情3件を一括議題といたします。  各常任委員長から委員会における審査の経過と結果について、順次報告を求めます。  総務常任委員長の報告を求めます。  藤川優里委員長  〔19番藤川優里君登壇〕 ◎19番(藤川優里 君)総務常任委員会における審査の経過と結果を報告いたします。  議案第117号令和3年度八戸市一般会計補正予算のうち、当委員会に係る歳出予算の主なる内容は、第2款総務費では、徴税費において、税過誤納金還付金を増額するものであります。  第7款商工費では、八戸ポータルミュージアム費において、新型コロナウイルス感染症対策の強化を図るため施設用備品等購入費を増額するものであります。  審査の過程において委員から、導入するサーマルカメラの種類について質疑があり、理事者から、複数人を同時に測定でき、人の流れに対応できるものを考えているとの答弁があったのであります。  加えて委員から、今後、他施設に導入する際もそれぞれの施設に応じた機種を選定するよう要望があったのであります。  第10款教育費では、博物館費において、国の文化芸術振興費補助金を活用し、修繕料を増額するものであります。  一方、歳入予算の主なる内容は、国庫支出金及び県支出金等を増額するものであります。  第2条地方債の補正では、都市計画事業の限度額を変更するものであります。  本案は、全員異議なく原案のとおり可決されました。  議案第121号令和3年度八戸市学校給食特別会計補正予算の主なる内容は、歳出では、学校給食特別会計に係る消費税を、歳入では、前年度繰越金をそれぞれ増額するものであります。  本案は、全員異議なく原案のとおり可決されました。  議案第126号は、地方税法等の一部改正に伴い、個人市民税における非課税の範囲に係る扶養親族の要件及び寄附金税額控除の対象となる寄附金の範囲の見直し並びに医療費控除の特例措置の延長をするためのものであります。  議案第128号は、営業時間短縮要請協力金及び新型コロナウイルス対策支援金の給付のため、令和3年度八戸市一般会計補正予算を定めることを処分したものについて、その承認を求めるものであります。  以上2件の議案は、全員異議なく原案のとおり可決、承認されました。  議案第130号令和3年度八戸市一般会計補正予算のうち、当委員会に係る歳出予算の主なる内容は、第2款総務費では、一般管理費において、新型コロナウイルス対策指定管理者支援補助金を計上するものであります。  第7款商工費では、八戸ポータルミュージアム費において、市施設テナント事業者休業協力金を計上するものであります。  第10款教育費では、公会堂費において、市施設テナント事業者休業協力金を計上するものであります。  一方、歳入予算の主なる内容は、財政調整基金からの繰入金を増額するものであります。  本案は、全員異議なく原案のとおり可決されました。  以上で報告を終わります。  〔19番藤川優里君降壇〕 ○議長(森園秀一 君)経済常任委員長の報告を求めます。  高山元延委員長  〔12番高山元延君登壇〕 ◎12番(高山元延 君)経済常任委員会における審査の経過と結果を報告いたします。  議案第117号令和3年度八戸市一般会計補正予算のうち、当委員会に係る歳出予算の主なる内容は、第2款総務費では、財産管理費において、青森県新産業都市建設事業団から返還された工業用地造成事業に係る剰余金を産業立地振興基金に積み立てるものであります。
     審査の過程において委員から、剰余金をコロナ対策等に活用することについての質疑があり、理事者から、企業立地の一層の推進を図るため、当該基金造成がぜひとも必要であることから、今回提案をしたものであるとの答弁があったのであります。  第6款農林水産業費では、農業総務費において、職員の育児休暇に伴い、新たに採用する会計年度任用職員に要する経費を増額するものであります。  第7款商工費では、観光費において、八戸三社大祭の神社行列及び山車運行が2年連続で取りやめになったことに伴い、各山車組と郷土芸能団体の運営を支援するための補助金を新たに計上するものであります。  本案に対し意見を徴したところ、久保しょう委員より、産業立地振興基金積立金については、コロナ対策等に充てるべきとの考えから反対であるとの意見があり、採決に付した結果、賛成多数をもって原案のとおり可決されました。  議案第118号令和3年度八戸市自動車運送事業会計補正予算の主なる内容は、収益的収入及び支出のうち、収入では、バスパック電子チケット等を提供する八戸圏域版ウェブアプリ開発に係る青森県からの補助金を増額し、支出では、電子チケット化業務委託料等を増額するものであります。  審査の過程において委員から、令和3年度の収益見込みに関する質疑があり、理事者から、令和3年8月までの乗客数の推移を踏まえ、昨年度並みと予想しているとの答弁があったのであります。  本案は、全員異議なく原案のとおり可決されました。  議案第119号令和3年度地方卸売市場八戸魚市場特別会計補正予算の主なる内容は、歳出では、人事異動に伴う職員手当を、歳入では、前年度繰越金をそれぞれ増額するものであります。  本案は、全員異議なく原案のとおり可決されました。  議案第127号は、産業立地振興基金を設置するためのものであります。  本案に対し意見を徴したところ、久保しょう委員より、八戸北インター第2工業団地の取組よりも、コロナ対策等に力を入れるべきとの考えから反対であるとの意見があり、採決に付した結果、賛成多数をもって原案のとおり可決されました。  議案第129号は、八戸北インター第2工業団地造成工事の請負契約を締結するためのものであります。  審査の過程において委員から、入札参加事業者数についての質疑があり、理事者から、8社であるとの答弁があったのであります。  本案に対し意見を徴したところ、久保しょう委員より、八戸北インター第2工業団地造成工事に予算を使うのではなく、コロナ対策等に活用すべきとの考えから反対であるとの意見があり、採決に付した結果、賛成多数をもって原案のとおり可決されました。  議案第130号令和3年度八戸市一般会計補正予算のうち、当委員会に係る歳出予算の主なる内容は、第7款商工費では、地域経済活性化対策費において、飲食関連事業者等支援金を新たに計上するものであります。  審査の過程において、委員から、専門士業報償費の内訳に関する質疑があり、理事者から、1回当たり5500円を8回分計上したものであるとの答弁があったのであります。  本案に対し意見を徴したところ、久保しょう委員より、飲食関連事業者等支援金の支給要件をなるべく低くし、本当に大変な事業者が支給を受けることができるよう要望するという意見を付して賛成するとの発言があったのであります。  本案は、全員異議なく原案のとおり可決されました。  令和3年陳情第10号コロナ禍を乗り越えるためにも女性の貧困など国のジェンダー平等施策の抜本的強化を求める陳情に対して意見を徴したところ、工藤委員から、ジェンダー平等は重要な観点であるが、最低賃金を時給1500円に引き上げて全国一律の最低賃金を創設することは、全国各地で経済環境が異なる実情を考慮すると、地元中小零細事業者に大きな負担を与えてしまうと考えられること、コロナ禍において貧困やハラスメント禁止等の問題は女性に限った問題ではなく、それらに悩む方々全体を対象に解決に向けた対策を講じていく必要があることから、不採択とされたいとの意見があり、寺地委員から、趣旨は理解できるところもあるが、文言の修正が必要であり、内容についても検討すべき点があることから、現状では不採択とされたいとの意見があり、山名委員から、雇用を守る助成支援制度を延長し拡充することをもって、コロナウイルス感染収束ができるか疑問であるため、ワクチン接種の早期徹底を図るべきと修正すべきであることなどから、不採択とされたいとの意見がありました。一方、久保しょう委員から、女性の働く場の考え方を広げ、男性目線から女性目線へ考え方を変えていくことを認識し合うことが必要との考えから、採択とされたいとの意見がそれぞれ出されたのであります。  本陳情を採決に付した結果、起立少数をもって不採択と決しました。  以上で報告を終わります。  〔12番高山元延君降壇〕 ○議長(森園秀一 君)民生常任委員長の報告を求めます。  岡田英委員長  〔10番岡田英君登壇〕 ◎10番(岡田英 君)民生常任委員会における審査の経過と結果を報告いたします。  議案第117号令和3年度八戸市一般会計補正予算のうち、当委員会に係る歳出予算の主なる内容は、第2款総務費では、一般管理費において、業務量の増加に伴う時間外勤務手当を増額するものであります。  第3款民生費では、児童福祉総務費において、保育所等における衛生用品の購入経費等を支援するため、新型コロナウイルス感染症対策支援事業補助金及び保育環境改善等事業補助金を計上するものであります。  第4款衛生費では、保健衛生総務費において、新型コロナウイルス感染症への対応などの業務量の増に対応するため、時間外勤務手当を増額するものであります。  本案は、全員異議なく原案のとおり可決されました。  議案第122号令和3年度八戸市介護保険特別会計補正予算の主なる内容は、歳出については、所得更正等による過年度還付の増加に伴い、保険料過誤納金還付金を、歳入では、補正財源として前年度からの繰越金を、それぞれ増額するものであります。  本案は、全員異議なく原案のとおり可決されました。  次に、令和3年陳情第6号選択的夫婦別姓の導入など一日も早い民法改正を求める陳情に対して意見を徴したところ、豊田委員から、本年6月、最高裁判所において、国会で論じられ判断されるべき事柄と指摘されており、国会の判断に委ねるべきと考えることから、不採択とされたいとの意見があり、三浦委員から、選択的夫婦別姓制度が民法においては合憲であり、国会で判断されるべきという最高裁判所の判断が出されており、国会での熟議を重ねていく必要があると考えることから、不採択とされたいとの意見があり、夏坂委員から、最高裁判所の国会に委ねるという判断は非常に重いものであり、既に国会の議論もされていることも認識している。今後、国会の中で成熟した議論を期待するところであり、その議論の中で結論が出るものと捉えていることから、不採択とされたいとの意見がありました。一方、伊藤委員から、6月に最高裁判所において2度目となる合憲との判断を出し、合憲に賛成した裁判官の補足意見として、選択的夫婦別姓制度の在り方は、国会で議論し判断すべき事柄で、司法の問題ではなく立法で解決すべき問題であると指摘しており、制度導入に対する国民の要望は高まっていることを国会でしっかり受け止め、真摯な議論を促すためにも、採択とされたいとの意見が出されたのであります。  本陳情を採決に付した結果、起立少数をもって不採択と決しました。  次に、令和3年陳情第11号辺野古新基地建設の中止と、普天間基地の沖縄県外・国外移転について国民的議論を行い、憲法に基づき公正かつ民主的に解決するべきとする意見書の採択を求める陳情に対して意見を徴したところ、豊田委員から、この辺野古新基地建設については、日米政府合意の下に行われており、普天間基地の代替施設についても、我が国のみならず、東アジア地域の平和や安全の確保のために重要な役割を果たすことが期待されていることから、不採択とされたいとの意見があり、三浦委員から、法治国家における司法の判断は大変重いものであり、機能分散を行い、努力を重ねている中で、国防という観点から見て、新基地建設中止や沖縄県外、国外移転ということに踏み込むのは適当でないと考えることから、不採択とされたいとの意見があり、夏坂委員から、国防、安全保障という観点から、日本政府と米国との交渉の下で決めていくべきであり、辺野古に至った経緯を踏まえ、継続して辺野古への移設を進めていく必要があると考えることから、不採択とされたいとの意見がありました。一方、伊藤委員から、普天間基地が辺野古に移転することで、新たな軟弱地盤や環境破壊、海洋汚染等をはじめとする課題が次々と出てきており、この陳情内容のさらなる精査、検討と、国と県が係争中である訴訟の行方にも注視することが必要だということから、継続審査とされたいとの意見が出されたのであります。  本陳情については、まず継続審査について採決したところ、起立少数をもって否決され、次に起立採決をした結果、不採択と決しました。  以上で報告を終わります。  〔10番岡田英君降壇〕 ○議長(森園秀一 君)建設常任委員長の報告を求めます。  日當正男委員長  〔11番日當正男君登壇〕 ◎11番(日當正男 君)建設常任委員会における審査の経過と結果を報告いたします。  議案第117号令和3年度八戸市一般会計補正予算のうち、当委員会に係る歳出予算の主なる内容は、第2款総務費では、企画費において、地域連携ICカードハチカの利用方法などの広報活動や乗降者へのサポートなどの経費を計上するものであります。  第4款衛生費では、清掃費において、会計年度任用職員の人件費を調整するものであります。  第8款土木費では、道路橋りょう費において、融雪剤の所要経費及び除雪業務等委託料を増額するものであります。  本案は、全員異議なく原案のとおり可決されました。  議案第120号令和3年度八戸市都市計画土地区画整理事業特別会計補正予算の主なる内容は、歳出では街路築造等工事費を、歳入では社会資本整備総合交付金をそれぞれ増額するものであります。  第2条地方債の補正では、起債の限度額を変更するものであります。  本案は、全員異議なく原案のとおり可決されました。  議案第130号令和3年度八戸市一般会計補正予算のうち、当委員会に係る歳出予算の主なる内容は、第8款土木費では、都市計画費において、市施設テナント事業者休業協力金を計上するものであります。  本案は、全員異議なく原案のとおり可決されました。  以上で報告を終わります。  〔11番日當正男君降壇〕 ○議長(森園秀一 君)以上をもって各常任委員長の報告は終わりました。  ただいまの委員長報告に対し、御質疑ありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(森園秀一 君)御質疑なしと認めます。  これより討論を行います。  討論の通告がありますので、順次発言を許します。苫米地あつ子議員の発言を許します。  苫米地あつ子議員 ◆15番(苫米地あつ子 君)議案第117号令和3年度八戸市一般会計補正予算並びに議案第127号八戸市基金の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定についての経済常任委員会における原案可決に反対の立場で討論いたします。  今回設置が予定されている産業立地振興基金は、青森県新産業都市建設事業団剰余金返還金約11億円がそのまま充てられます。その理由について、先日の一般質問では、八戸北インター第2工業団地の整備及び分譲促進に要する経費に充て活用する計画であり、企業立地の一層の促進を図るためにぜひとも必要である旨の答弁がありました。そうであれば、初めから増額した整備費の予算計上が必要であり、予算編成や計画を十分詰める必要があったのではないでしょうか。あるいは、当初から剰余金を活用する計画であったとすれば、議会に対してもっと早く説明が必要でしたが、ここに来るまで何の説明もありませんでした。  このようなことを考え合わせると、今回の基金の設置は、当初から予定されていたものではなかったように思います。また、本来であれば、基金を用意しなくても、その事業内で収支のバランスが取れる運営がされてこそ、誘致事業としての意味を持つと思います。  以上のことから、議案第127号の基金の設置については、急ぐ必要はないと考えます。  また、剰余金返還金の使い道については、特に縛りはないとのことを予算説明会において確認をしています。コロナの収束が見通せない中、八戸市でも古くから親しまれてきた飲食店などが昨年は何とか持ちこたえたものの、今年は閉めてしまうなど、廃業、倒産に追い込まれる中小業者も増えています。このまま放置していたのでは、地元業者を支え市民生活を守るという行政の役割は果たせないことになります。  市長は、中小業者の支援に取り組んでいくとしながらも、国や県の財政支援の活用が中心であり、支援策は減収30%以下の事業者は対象外、この基準にとどまっています。そうではなく、市独自に減収基準を20%以下などと見直し、より多くの市民に届く財政支援のために剰余金を活用することや、コロナ封じ込めの検査体制、医療体制を強化するために活用する必要があるのではないか。また、そのほかにも、今回の重油流出でまだまだ不安が残る漁業者への支援や子育て支援の促進などにも充てることを検討すべきであったと考えます。その上で残額はほかの基金や財政調整基金などに積み、コロナの影響がまだ残るであろう来年度以降に備えることも必要だと考えます。拙速に全額を新たな基金に充てることは再考すべきです。  私たち日本共産党議員団は、八戸北インター第2工業団地の造成に対し反対を表明してきましたので、今回上程された議案第129号にも反対ですが、重ねて、議案第117号並びに第127号については、剰余金の使い道について再考すべきであることから、賛成はできません。  以上のことから、経済常任委員会における原案可決に対し、反対との意見を述べ反対討論といたします。 ○議長(森園秀一 君)田端文明議員の発言を許します。  田端文明議員 ◆16番(田端文明 君)令和3年陳情第6号選択的夫婦別姓の導入など一日も早い民法改正を求める陳情の不採択に反対し討論を行います。  夫婦同姓の義務は、1898年――明治31年公布の明治民法で、家長による男性優先の家族内序列がつくられ、女性は法的に無能力者とされた男尊女卑の世界で定められたものです。世界中で夫婦同姓を強制している国は日本だけなのです。憲法に反するものです。  日本政府は、国連や国際機関から民法の差別規定の廃止を繰り返し勧告されているのです。1996年に、法制審議会は、選択的夫婦別姓などの法整備を求める答申をしています。しかし、その後、歴代政府は答申も国連女子差別撤廃委員会の是正勧告も無視し続けてきているのです。政府のこのような姿勢が日本のジェンダー平等社会への取組の遅れの原因となっているのです。政府は、時代錯誤の民法改正を求める国民、女性の願いと運動を真摯に受け止め、憲法と国際法に立った改正を行うべきです。  本陳情を採択し、国に意見書を上げていただくよう議員各位にお願いを申し上げ、討論を終わります。 ○議長(森園秀一 君)久保しょう議員の発言を許します。  久保しょう議員 ◆8番(久保しょう 君)私は、日本共産党議員団を代表しまして、陳情第11号である辺野古新基地建設中止と、普天間基地の沖縄県外・国外移転について国民的議論を行い、憲法に基づき公正かつ民主的に解決するべきとする意見書の採択を求める討論を行います。  米軍の辺野古新基地建設に伴うサンゴの移植については、最高裁判決を受け、沖縄県が7月28日にサンゴの移植について、高温水期や台風シーズンを避けるなどの条件付で防衛局に許可をしています。しかし、防衛局は、高温水期に入るにもかかわらず、許可が出た翌日からサンゴの移植を強行しました。このため、沖縄県は直ちに許可を撤回しました。これに対し、農水大臣は、沖縄県の撤回を執行停止し、防衛局がサンゴの移植を再開し工事を続けています。しかも、サンゴの移植の際、水生生物に有害な接着剤を使用していることも判明しており、ヘリ基地反対協議会の海上チームが抗議と監視活動を展開しています。  沖縄では毎年、アジア太平洋戦争末期の沖縄戦で命を奪われた20万人余りの犠牲者を追悼する慰霊の日を挙行しています。最後の激戦地となった本島南部の摩文仁の丘にある平和祈念公園では、沖縄全戦没者追悼式が開かれています。  菅政権が、辺野古の埋立てに使用する土砂については、凄惨な地上戦の激戦地での住民を巻き込んだ沖縄本土の南部から採取しようとしていることに対し、沖縄県民をはじめ、国民の怒りが大きく広がっています。そもそも採取が問題となったのは、辺野古の新基地建設地に超軟弱地盤が見つかり、埋立てに必要な土砂の量が当初の計画の約7倍に増大したことによります。辺野古の新基地建設の設計変更に伴い、土砂の調達先を沖縄県全土に拡大したためです。  これまでも沖縄県民は度重なる選挙と県民投票で、明瞭で圧倒的な新基地建設ノーの審判を下しています。政府は沖縄の民意に応えて、普天間基地の閉鎖、撤去に正面から取り組むべきです。  菅政権は、戦没者の血がしみ込み、いまだ多くの遺骨が眠るこの南部の土地から土砂を掘り出し、名護市辺野古の米軍新基地建設の埋立工事に使おうとしています。これは、沖縄県民の平和への願いに背く戦没者への冒涜というものであり、断じて許されるものではありません。想像してみてください。もしも私の、あなたの家族や親戚の遺骨が基地建設の土砂として工事に使われるとしたら、建設の中止を求めるのではないでしょうか。政府は、土砂採取計画を撤回させるとともに新基地建設を中止させるべきです。  沖縄戦では、日本側18万8136人、うち沖縄県出身者12万2228人、米側1万2520人の計20万656人が戦死をしています。それら日本側の死体の多くは、少なくとも死後半年から1年以上放置され、沖縄本島南部を中心とした地域の至るところに散乱をしていたといいます。  多くの沖縄県民が避難してきた南部は、日本軍第32軍司令部が首里から撤退してきた結果、軍民混在の地獄の戦場と化しました。このため、一般住民の犠牲が大きく広がりました。ひめゆり学徒隊の引率教師の一人だった方は、凄惨を極めた戦野には幾万のしかばねが累々として風雨にさらされ、身の毛のよだつような荒野となったと記しています。沖縄の県議会や県内市町村議会も、次々と戦没者の遺骨が混入した土砂を埋立地に使わないようにと求める意見書を可決しています。  沖縄県は、日本の国土の面積の0.6%に7割の米軍専用施設が集中をし、米軍関係の事件、事故も頻発し、地域の発展や県民生活に暗い影を落としています。そのような沖縄から米軍基地を減らしてほしいという沖縄県民の願いに応えるべきではないでしょうか。  私たち市議会ができることは、今回の陳情を採択することであります。沖縄の辺野古新基地建設に反対する多くの民意を切り捨てることなく、沖縄の県民の心に寄り添い、沖縄の歴史への敬意を持って、公正かつ民主的な手続により決定するよう意見書を要望しようではありませんか。なお、立憲民主党の枝野代表は、24日の記者会見で辺野古の新基地建設については一旦工事を止めると明言しています。どうか、沖縄県民の米軍基地配備に伴う苦しみを少しでも解決するため、民生常任委員会で不採択とされた、この陳情第11号に対する採択をお願いするものであります。  以上で討論を終わります。 ○議長(森園秀一 君)以上で通告による討論は終わりました。  ほかに討論はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(森園秀一 君)これにて討論を終結いたします。  これより議題のうち、議案第117号、議案第127号及び議案第129号の議案3件を一括して採決いたします。  以上の議案の委員長報告は可決であります。  以上の議案を委員長報告のとおり決することに賛成の方々の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(森園秀一 君)御着席願います。  起立多数であります。  よって、以上の議案は委員長報告のとおり可決されました。  次に、ただいま議決されました議案を除く議案第118号から議案第122号まで、議案第126号、議案第128号及び議案第130号の議案8件を一括して採決いたします。  以上の議案は、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。
     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(森園秀一 君)御異議なしと認めます。  よって、以上の議案は委員長報告のとおり可決、承認されました。  次に、陳情3件を採決いたします。  まず、令和3年陳情第6号及び令和3年陳情第11号を採決いたします。  以上の陳情の委員長報告は不採択であります。  以上の陳情は、委員長報告のとおり決することに賛成の方々の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(森園秀一 君)御着席願います。  起立多数であります。  よって、以上の陳情は委員長報告のとおり不採択と決定されました。  次に、令和3年陳情第10号を採決いたします。  本陳情の委員長報告は不採択であります。  本陳情は、委員長報告のとおり決することに賛成の方々の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(森園秀一 君)御着席願います。  起立多数であります。  よって、本陳情は委員長報告のとおり不採択と決定されました。  ──────────────────── △日程第4 議会案2件一括上程 ○議長(森園秀一 君)日程第4議会案第7号コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源の充実を求める意見書及び議会案第8号中華人民共和国による人権侵害問題の解決に向け日本政府に必要な措置を講ずることを求める意見書を一括議題といたします。  提出者から提案理由の説明を求めます。  18番工藤悠平議員  〔18番工藤悠平君登壇〕 ◎18番(工藤悠平 君)議会案第7号コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源の充実を求める意見書は、令和4年度以降3年間の地方一般財源総額については、他の地方歳出に不合理なしわ寄せがなされないよう、十分な総額を確保することなどの確実な実現を国に対し強く要望するものであります。  議会案第8号中華人民共和国による人権侵害問題の解決に向け日本政府に必要な措置を講ずることを求める意見書は、中国によるウイグル人等への弾圧について、関係各国や国際機関と連携して、基本的人権の尊重及び法の支配が中国でも保障されるよう働きかけることを国に対し強く要望するものであります。  なお、案文につきましては、お手元に配付のとおりであります。  〔18番工藤悠平君降壇〕   --------------------              (案文は資料欄に掲載) ○議長(森園秀一 君)お諮りいたします。  ただいま議題となっております議会案については、委員会の付託、質疑及び討論は省略し、直ちに採決いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(森園秀一 君) 御異議なしと認めます。  よって、委員会の付託、質疑及び討論は省略することに決しました。  これより議会案第7号及び議会案第8号を一括して採決いたします。  以上の議会案は、原案のとおり決することに賛成の方々の起立を求めます。  〔賛成者起立〕 ○議長(森園秀一 君)御着席願います。  起立総員であります。  よって、以上の議会案は原案のとおり可決されました。  ──────────────────── △日程第5 議員派遣について ○議長(森園秀一 君)日程第5議員派遣についてを議題といたします。  お手元に配付いたしました議員派遣一覧表のとおり議員派遣の申出があります。  お諮りいたします。  議員派遣一覧表のとおり議員を派遣することに御異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(森園秀一 君)御異議なしと認めます。  よって、会議規則第167条の規定により、議員派遣一覧表のとおり派遣することに決定いたしました。  お諮りいたします。  ただいま議決されました議員派遣について変更を要するときは、その措置を議長に一任されたいと思います。  これに御異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(森園秀一 君)御異議なしと認めます。  よって、議員派遣について変更を要するときは、その措置を議長に一任することに決しました。  以上で本日の日程は全部終了いたしました。  ────────────────────   市長挨拶 ○議長(森園秀一 君)この際、市長から発言の申出がありますので、これを許します。  市長  〔市長小林眞君登壇〕 ◎市長(小林眞 君)令和3年9月八戸市議会定例会の閉会に当たり、一言御挨拶を申し上げます。  議員の皆様には、去る9月7日から本日までの21日間にわたり、本議会に提案しました令和3年度八戸市一般会計補正予算など議案14件、認定2件について、終始熱心かつ慎重に御審議を尽くされ、全議案とも原案のとおり議決を賜り、厚く御礼申し上げます。  議決いただきました各議案の執行に当たりましては、万全を期してまいりますとともに、本議会において、議員の皆様から寄せられました貴重な御意見、御要望等につきましては、今後の市政運営に当たり十分に配慮してまいりたいと存じます。  本議会は、私にとりまして任期内における最後の定例会でありました。これまで、議員の皆様から多くの御指導や御支援を賜りましたことに対し、ここに改めて感謝と御礼を申し上げます。  さて、新型コロナウイルス感染症対策に関しましては、これまでも迅速な疫学調査の実施や入院病床の確保等に努めてまいりましたが、加えて、県に依頼しておりました宿泊療養施設の増設について、今月24日から市内2か所目の施設の運用が開始されており、一人でも多くの方が自宅療養から施設療養に切り替わることにより、不安の解消につながるものと考えております。  さらには、民間機関と連携したPCR検査の実施に向けて、現在、準備を進めているところであります。この検査の実施に関する概要といたしましては、民間機関が運営するPCR検査センターを公的施設等に設置し、無症状で希望する方が低額な費用でPCR検査を受け、その翌々日には結果が判明するものでありますが、設置場所などの詳細は検討中のため、後日、改めて御報告申し上げたいと考えております。  現在、市内にある30か所程度のPCR検査を受けられる医療機関に加えて、この検査センターを設置することにより、さらなる検査体制の充実が図られ、市民が安心して生活を送ることができるものと期待しております。  今後とも、市民の皆様の暮らしと命を守るとともに、郷土八戸の発展のため一身を捧げてまいる所存でありますので、議員の皆様の御理解とお力添えをお願い申し上げ、閉会に当たっての挨拶といたします。  〔市長小林眞君降壇〕  ────────────────────   閉 会 ○議長(森園秀一 君)今期定例会における議員並びに理事者各位の御精励に対し、深甚なる敬意と感謝の意を表します。  これにて令和3年9月八戸市議会定例会を閉会いたします。   午前11時44分 閉会    署  名  地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。    令和3年9月27日       八 戸 市 議 会                 議 長  森 園 秀 一                 副議長  三 浦 博 司
                    議 員  高 橋 正 人                 議 員  五 戸 定 博...